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教授あいさつ
令和7年12月に、東京大学医学部附属病院こころの発達診療部の部長を拝命しました小池進介と申します。当診療部は、昭和42年(1967年)に立ち上がった精神神経科小児部を基礎とし、平成17年(2005年)4月に開設しました。以来、発達障害をはじめとした児童・思春期の精神科外来診療と療育、発達障害検査入院プログラム、子ども・AYA世代家族こころのケアセンター等の臨床活動だけでなく、保健所、児童相談所等での地域活動を担ってまいりました。また、これらと連携して、児童精神科医、公認心理師等の養成といった教育活動も担ってまいりました。
当診療部の立ち上げから現在の活動基盤に至るまで、前診療部長の金生由紀子先生が構築されてきました。精神神経科との密な連携により、外来相談から入院加療まで、乳幼児期から老年期まで、精神科医療の幅広いニーズに応えられる体制となっています。発達障害の診療や支援は乳幼児期から行っていますが、当事者の皆様はライフコースに沿って抱える問題が変化し、また、成人になって初めて気づかれるケースも多々あります。現在の診療体制を維持しつつ、現代のニーズに即した医療や支援が提供できるよう、教室員一丸となって進めてまいりたいと思います。
医学部附属病院では、医学研究を推進し、次世代の診療・研究を担う人材を育てる使命があり、皆様には診察場面でご協力をいただいております。私は長らく医療現場から一歩離れたところで教育・研究活動を行ってきました。こころの発達に関するニーズは多方面にあり、医学部外との連携、医学生以外の教育活動について、なお一層進めてまいりたいと思います。こうした活動には皆様のご協力が不可欠です。なるべくご迷惑をおかけしないよう進めてまいるつもりですが、至らない点がございましたらご意見お聞かせいただければ幸いです。
令和7年12月
東京大学医学部附属病院こころの発達診療部
小池 進介

