- 社会的相互交渉の質的障害
- コミュニケーションの質的障害
- 常同的・反復的な行動、関心、活動
@社会的相互交渉の質的障害
視線が合いにくいことや、相手との情緒的交流が少なかったり避けたりすることがあります。人の表情や雰囲気を察して、それに沿って行動することが不得意です。
また独り遊びが多く、他児と一緒に遊ぶことが苦手です。楽しみを分かち合ったり、他の人への興味が薄いこともあります。
Aコミュニケーションの質的障害
言葉発達が遅れてなかなか言葉が出なかったり、質問されてもオーム返しに答えたり、話の流れがわからず言葉を字義通りにとらえてしまうこともあります。抑揚なく一本調子で喋ったり、ジェスチャーが乏しいこともあります。意志の伝達方法として言葉や身ぶりを上手に使えないのです。
B常同的・反復的な行動、関心、活動
図形や記号に興味をもって夢中になったり、回転するものに強い興味をもったりします。こうしたことに没頭して気持ちが切換えられないこともあります。また同じパターンで行動することを好みます。例えば気候に関係なく同じ洋服を着たがったり、同じ道順などにこだわって柔軟に変更できないことがあります。
3つの行動特徴の他にも、しばしば伴う行動の障害があります。低年齢では多動、感覚の異常、極端な偏食、睡眠障害など、思春期からはこだわり、強迫様症状、自傷行為、他害などが問題になることもあります。またうつ病などの気分変動を伴うこともあります。